
筋トレやダイエットをしてる人からBCAAを勧められたよ!え?でもEAAって何?

BCAAの方が若干有名かな。BCAAとEAAの違いって分かりづらいよね!
今回は、BCAA・EAAの基本的なところからダイエットとの関わり、効果的な摂取方法まで、詳しく紹介していきます!
美しいボディラインを手に入れるために、BCAA・EAAの魅力に迫っていきます!
この記事で学べること
✔ BCAA(バリン、ロイシン、イソロイシン)とは
✔ EAA(必須アミノ酸)との違い
✔ BCAAとEAAの効果的な摂取方法
BCAAとは
BCAA(分岐鎖アミノ酸)は、筋肉の成長と修復に欠かせないアミノ酸の一群です。
バリン、ロイシン、イソロイシンの3つのアミノ酸から構成されており、これらは体内で生成されず、食事やサプリメントから摂取する必要があります。
バリンとは?
バリンは、タンパク質の構成要素として重要な役割を果たすだけでなく、エネルギー供給や筋肉の分解を抑制する役割があります。
人は、TCAサイクル(クエン酸回路と呼ばれる、クエン酸を作り出す体内サイクルのこと)を回すことにより、ATP(アデノシン三リン酸)という、細胞内でエネルギーを保存・転送・供給するための分子を生み出します。
バリンはこのTCAサイクルを回すために必要な酸(ブランチ鎖ケト酸)に分解されるのです!
もう少し簡単に言うと、バリンは、TCAサイクルを通じてエネルギー生産と代謝の調整に関与し、体重や体組成などの健康に関わる重要な要素を調節する重要なアミノ酸です。
したがって、BCAAを選ぶときは、バリンが多く配合されているものを選ぶと良いと思います!(ロイシンが一番多いほうが良いという説もあり。後述します。)
ロイシンとは?
ロイシンは、インスリンの分泌を促進する働きがあり、血糖値の調節を行います。
インスリンは体脂肪を合成してしまいますが、糖分やアミノ酸を筋肉に送り込む役割も果たすため、筋肉を増加させる効果もあります。
ロイシンは、そのインスリンの分泌を促し、同時にミオスタチンという筋肉の成長を抑制してしまうタンパク質の活動を抑制するので、筋肉を増やす効果が絶大です!
また、体脂肪を減らす効果や、食欲抑制の効果もあるので、ダイエットにも役立ちます。
こうなってくると、BCAAはロイシンの役割が大きく感じます。しかし、ロイシンだけ過剰摂取しても効果はあまり期待できません。
ロイシンを最大限に生かすには、必須アミノ酸(EAA)の同時摂取が必要なのです。
したがって、BCAAを選ぶときは、ロイシンに目が行きがちですが、BCAAのみで考えると、バリンの配合量で選んだほうが、効果はあると言われています。
イソロイシンとは?
イソロイシンは、ヘモグロビンという酸素を運ぶためのタンパク質の一部としても機能することが分かっています。
ヘモグロビンは赤血球内に存在し、酸素を結合して体内で運搬します。
また、バリンと同様、TCAサイクルを回すために必要な酸(α-ケト酸)へと分解されます。
ちなみに、価格帯が安いBCAAは、このイソロイシンの配合量が3つのアミノ酸の中で一番多い場合がほとんどです。
EAAとBCAAの違いは?

EAAとは?
EAAとは、人が体内で合成できない9種類(バリン、ロイシン、イソロイシン、トレオニン、メチオニン、リジン、フェニルアラニン、トリプトファン、ヒスチジン)の必須アミノ酸のことです。
ちなみに一般的に売られているEAAは、トリプトファンを抜いた8種類であることが多いです!
これは、トリプトファンは、リラックス効果や睡眠リズムを整える効果があるセロトニンとメラトニンの前駆体であるため、不要だという見解からであるとされています。
BCAAとEAAの違いは?
見ていただくとわかりますが、EAAにはBCAAの3種類も含まれています。
よく表現されるBCAAとEAAの違いは、BCAAが監督者で、EAAが従業員というものです。
BCAAがタンパク質合成を指示し、EAA(BCAA含む)がタンパク質合成に働きます。
つまり、結論、両者の違いというよりは、BCAAはEAAの一部だということですね!
強いて言えば、EAAはBCAAに比べて高価で不味い、です!
BCAAとEAAの効果的な摂取方法
前述したとおり、お金に余裕があればEAAだけ摂取しても特に問題はないのですが、あえてBCAAとEAAを分けて摂取するとしたら・・・
BCAAは、トレーニングや運動前30分に摂取することがおすすめです。
摂取量目安としては、体重1kg当たり0.1gです!
一方、EAAは、摂取しながらトレーニングをするのがベストです。
摂取目安量としては、1回当たり15gとされています。結構飲みにくいものが多いので、EAAを水などに溶かしてちびちびと飲んでいきましょう!(一気飲みすると、お腹を下すことがあるので注意!)
繰り返しになりますが、お金に余裕があるなら、BCAAではなく、EAA(とプロテイン)一択です!