ダイエットでは糖質を抜くな

食事

糖質制限ダイエットをやめた途端、急激にリバウンドしたんだよね。

「糖質制限」とか「ケトジェニックダイエット」って流行ったよね。でも、リバウンド事例も多いって聞くね。

なぜリバウンドするのでしょうか・・・

すごく簡単に言うと、糖質を完全に抜くダイエットをするとリバウンドするのです。もう一度言いますよ!

ダイエットにおいて、糖質を抜く必要はありません!むしろ糖質を抜くダイエットはリバウンドしやすいです!

この記事で学べること

✔ 糖質の役割(炭水化物)について

✔ 太らない糖質(炭水化物)について

✔ リバウンドのメカニズム

糖質って何?

糖質とは炭水化物のことです。お米やパスタ、パンなどいわゆる「主食」と呼ばれるものに多く含まれている栄養素ですね。

逆に言うと、なぜお米やパンが主食になりうるか・・・それは糖質(炭水化物)を多く含んでいるから、と言えます。つまり、糖質はエネルギー源なんですね。


お米をずっと嚙んでると甘くなってきますよね、あれ、「糖」です。「よく噛むことがいいこと」と言われているのは、唾液中にある糖質を分解する役割を果たすアミラーゼが働く時間を長くすることにより、消化を良くするからなんですね。
※ちなみに「糖」は、うつ病と密接な関係があるとされています。

糖質は、アミラーゼによってブドウ糖というものに分解され、そこで初めて体に吸収されます。ブドウ糖は血液と一緒に身体中に送られます。これが血糖と言われるものです。

この血糖が、太るということに関係してくるので次の章で解説します。

血糖値の上昇は肥満のもと

太るとは簡単に言うと脂肪が増えることです。当たり前ですね。
では、脂肪はどういう時に増えやすいのでしょうか。

ずばり血糖値が上昇すると、脂肪が増えやすくなります。
※脂肪が悪なのかという話はこちら

血糖値はどんな時に上昇するのか

血糖値が上昇するのはどういう時でしょうか?

・・・はい、糖質を摂る時、つまり、食事をする時です。

食べ物を食べたら太るのは誰でも知ってるよ!

だよね!もう少し詳しく説明するよ!

インスリンと脂肪の関係性

食事をして血糖値が上昇すると、体内ではインスリンが分泌されます。糖尿病の方が自己注射したりするやつですね。インスリンは血糖値の上昇を抑える役割を果たしてくれます。

しかし、このインスリンの分泌が脂肪を増やす原因なのです。

したがって、このインスリンを極力分泌させないような工夫がダイエットには効果的なんですね。

次の章で解説していきます。

GI値に気を付けよう!

GI値って?

糖質の中にも太りやすい食べ物、太りにくい食べ物があります。それを判断するのに一つの目安となる値がGI値(グリセミック・インデックス)という数値です。

前の章ではインスリンが脂肪を蓄える原因であると話しました。

GI値とは、このインスリンの分泌度合いを数値化したものです。GI値が低いほど、食べた時の血糖値の上昇を抑えられ、インスリンの分泌も緩やかなものになります。つまり、太りにくい食べ物ということです。

太りにくい糖質

太りにくい糖質・・・GI値が低い糖質・・・

それは、ずばり蕎麦です!

蕎麦の中でも十割蕎麦が特におすすめです。十割蕎麦とは、つなぎである小麦粉を使用せず10割そば粉を使用しているという意味なのでまさにGI値に関しては相当優秀です。

蕎麦を一番に上げましたが、蕎麦並みにあるいは蕎麦以上にGI値が低い糖質はほかにも沢山あります。例えば・・・

  • 春雨
  • 全粒粉パン
  • オートミール
  • 玄米

などです。これらはGI値が低いので、太りにくい食べ物と言ってもいいでしょう。

GI値を調べると、同じ食べ物でもサイトや文献によって数値が異なることがあります。

これにはいくつか理由がありますが主な理由は、同じ食べ物でも処理方法や調理方法などによってGI値は変わってくるからです。

例えば、お米は炊飯時間が短ければGI値が高くなり、じゃがいもは揚げたり、加熱時間が長いとGI値が高くなります。ポテチおいしいのになあ・・・。

注意したい糖質

パンやパスタは注意が必要です。これらはGI値が高めなことに加えて、これらにはグルテンが含まれており、グルテンは人にとって依存性が高いといわれているからです。

つまり極端に言えば、かっぱえびせん状態!やめられない、とまらない!当然食べる量が増えれば、それだけ太りやすいですよね、これは単純な話です。

ちなみに、血糖値の上昇は、その食べ物の消化吸収の速度に比例します。最近、WBCでも活躍したプロ野球選手、ダルビッシュ有選手の発言によって話題になったレジスタントスターチもこれに関係してきます。

リバウンドする多くの原因

リバウンドにも実はインスリンが関わっている場合が多いです。

一つの例として・・・

食事制限(≒糖質を抜く)によるダイエットを行うと、インスリンの分泌能力が慢性的に下がっていきます。つまり、

食事制限→インスリン分泌能力低下→脂肪を蓄えにくくなる→痩せる

このような流れになっています。

この状態で、ダイエットを終わらせたり、ダイエット前の通常の生活に戻して糖質を摂取するとどうなるか。

インスリンの分泌能力が下がっているので、高血糖な状態が続きます。

1章でお話ししたように、(ブドウ)糖は血液と一緒に身体中に送られます。

しかし、高血糖な状態になると、血中のブドウ糖が処理しきれず、これが体脂肪へと変わってしまいます。

以上がリバウンドのメカニズムの一例です。

このように食事のみで体重をコントロールしようとすると、リバウンドしやすくなるのです。

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